Before (改善前)
此方は、粉体供給装置で粉をすくって排出するためのバケット部品です。図のような仕様であると、形状をみてもわかる通り、該当箇所を溶接していることから面が粗くなり、角部に粉が溜まってしまいます。その結果、計量した通りの粉末量の確保が難しい形状となっていました。(角部に粉が残る。)そこで、これまでは角部に粉が付着しにくいように全体をバフ磨きでツルツルに磨こうとしていましたが、形状の都合上そのような加工もできず、当社に相談がありました。
V
After (改善後)
そこで、以下の2点について仕様面での見直しを行い、角部の粉の問題を解消しました。具体的には、①溶接構造となる原因であった形状の設計変更提案と、②形状にあうような材質変更提案です。②は樹脂とすることで、樹脂ならではの自由な形状設計ができました。その結果①の採用が決まり、溶接継ぎ目が無く、磨かなくても表面に粉が残らない形状提案が可能となりました。また、樹脂成形としたことで、一度型を作ってしまえば複雑な形状でも量産が可能となるので、イニシャルコストは上がるものの1個当たりの単価を大幅に削減することに成功しました。