Before (改善前)

 こちらの製品は、組み付け用治具です。従来の設計では、ワークを両側からトグルクランプの力で挟み込んで組付をする設計となっていました。しかし、お客様からの要望でロードセルを仕込んで組付の圧力を測定しつつ、ワークを止める圧力を徐々に強くしていけるように仕様変更をしたいというものがありました。

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After (改善後)

そこで、片側のみを圧力調整ができるようにハンドルに変更しました。この結果、元のレバー式よりもハンドル送りに変えた方が大きな力が得られ、送りの調整もしやすくなります。さらに、スペースが許す限り大きなハンドルを選定することで、大きなトルクと細かな調整が得られるようになりました。また、脱着性を考慮し、押し板をワークから退避させたときにロードセルと押し板も連動して離れる機構にしています。お客様の要望通りの仕様に加え、ワーク脱着という作業性にも配慮した提案を実現しました。

POINT(要約)

自動機・省力化機械 受託製造.comでは、装置の設計・受託製造に対応をしています。今回の事例は、自動機の設計変更とは異なりますが、作業性の面を考慮することで、治具の本来の目的である人の能力に依存せず、だれが行っても均一の結果を生むことができる仕様となりました。このような提案が、自動機による作業均一性を考慮し続けた当社だからこその提案と言え、細かい付属部品のレベルから作業性向上提案が可能となっています。