Before (改善前)

この部品は、ピッチ送りコンベアの一部品で搬送物を送る際に特定箇所に固定する為の部品です。これまでは、図のようにブロック材からの削り出しにより、加工を行っていました。しかし、数量が一台当たり68個必要となっていた為に、部品の製造コストが高く、装置全体の費用が高くなっていました。

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After (改善後)

今回はコスト面を考慮し、機械加工から板金加工に設計変更提案を行いました。機械加工で行う場合と板金加工で行う場合を比較すると部品強度が板金部品の場合には大きく劣るとされています。しかし、今回搬送するワーク自体の重量があまりないため、部品強度は考慮しなくてよく、板金化を進めることでコストメリットの提案が可能となりました。

POINT(要約)

一般的にひとつの装置を作る場合には、かなりの数の部品点数を要します。その各々の部品は機械加工もしくは板金加工、樹脂加工など様々な方法を用います。この中で、特にコストが高いといわれるのが機械加工です。つまり、コストを考えた場合にはいかに機械加工の品物を減らすかという視点が重要であると言えます。つまり、コストダウンを考える場合には、この視点がコストダウンへの近道です。